大阪育ちのナガサキが熊本ではたらくブログ

~東京生活を捨て、妻と子供と熊本へ移住をし、地方の可能性を発信する夢見がちな一般ピーポーの日々~

結果として地方創生になってるんだって、という感覚ではなかろうか、という広島の社長さんが講演された内容がかなり本質をついていた話

      2016/08/25

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20140220_g 広島県にあるオオアサ電子という会社の長田社長の講演を聞いた。液晶関連商品の下請け会社として事業を行っていたが、リーマンショックで売上が文字通り0になり、そこからまったく畑違いの音響製品のメーカーとなったり、地方企業が何とか復活するということを地でやった方である。

印象に残った内容が下記。

1.26歳の頃何のこだわりもなく、後継者がいないという理由で社長をやってみないかと言われ、話を受けた。仕事はずっとあるから、とりあえず受けてくれたらいいという話から始まった。志や、世の中を変えたいとかそういう動機からは始まっていない。本当に甘い考えからスタートした。

2.大手メーカーからの決まった量を受けていれば、事業は出来たし、その仕事がなくなることは基本的にないと考えていた。本当に甘かった。リーマンショックが起こって、分かりやすく、全て中国で製造するとメーカーの方針が変わり、全案件がなくなった。まったくの0になった。

3.その後5年間は安定的な事業はなかった。スポットでの依頼を受けながら従業員は半数に減り、その中でも既存事業の深堀、そこからどこと連携しながら、売り上げを作っていくかとにかく考え続ける日々となった。どうしてうちだけがこんな目に合わなければならないのだろうかと感じることもあったが、積小為大、とにかく出来ることからやってきた。

4.その中で、地方創生の流れであるプロフェッショナル人材採用の話が出てきた(東京圏の人材を、各地方へ移住を伴う転職をさせる場合に、補助金等の支援がつく、内閣府事業)。新規事業を興していく上でも、人材はとにかく必要だった。そこで、これまで何人も大手企業からや、専門性の高い方々を迎え入れ、失敗を数多くしながら見えてきた、地方の中小企業で働いてもらう場合に、注意すべき点を伝えたい。

・収入が激減するのがほとんど。その中でも、力を発揮したいという志から、転職してもらうケースが多い。この場合、経営者との相性は合うが、現場の同僚や部下と意識レベルが合わないことがままある。どうしても、最低限の協調性が必要となる。
・大手企業の社長像と、中小企業の社長像は全く異なる。中小企業の社長は雑用。雑用を行うことを理解出来るというのが重要となる。
・協調性を持ちながら、ミッションベースで考え動ける人が必要。事細かに指示をしないといけないレベルではなく、大枠をつかみ力強く推進出来る人。
・これらを把握しようとすると、その人の普段付き合っている人とか、趣味嗜好とか、身の上調査をする訳ではないが、そのあたりを時間をかけてみることが必要になってくる。何回やっても本当にうまくはいかないし、難しい。

5.最近は新卒社員でも、非常に優秀な人が来てくれるようになった。まわりとは余りにもスペックが違うので、本当に続けてくれるかは分からないながら、イキイキ取り組んで貰えるように気にかけている。新卒で入った会社が、その人のベースの能力になるなと感じることが本当に増えた。一社目というのは、重要だと思うし、それに応えたい。

私自身、地方零細企業に転職をしてから、半年程度が経って、なんとなく感じていたことや、聞こえてくることなどのほとんどを言語化してもらっている印象があり、すごく共感できた。改めて感じたのは、中小企業経営者(に限らずではあるが)の能力の中で非常に重要なのは、人材を集められることかなと。経済的な部分や企業規模なんかを考えると、一般的にはリスクと思われる選択を理念や志や人間力で、してもらえるかどうか。それに共感し、ジョインしてくれる人たちに力を出し切れる環境が作り出せるか。それは迎え入れる側の準備も日々やり続ける必要があって、それらを良い感じで維持し続けるというのは、永遠にやっても出来てると言い切れないんではないかぐらい深いんじゃないかなと、勝手に考えてみたりする訳です。そう考えると、長田社長にも聞きたいなと思うことも増えるし、答えてくれる内容や発想にも、もっと学べる感度が上がると思う。こういう感覚を何事にも持てるぐらいになりたい訳だけども、興味がないことに対して一切何の反応も示そうとしない自分の狭さもよく分かっている。

ほな

カンブリア宮殿放送内容
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20140220.html

オオアサ電子ホームページ
http://www.oasa-elec.co.jp/

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