大阪育ちのナガサキが熊本ではたらくブログ

~東京生活を捨て、妻と子供と熊本へ移住をし、地方の可能性を発信する夢見がちな一般ピーポーの日々~

奈良の薬師寺のお坊さんの法話にえらい感動した話

   

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薬師寺の大谷徹奘さんの法話を聞かせてもらう機会があった。法話を聞くという機会自体人生であまり経験していなかったので、楽しみにしていたが予想を大きく上回る素晴らしさだった。本当に素晴らしかった。機会があれば、是非ライブで見れるところで見た方がいいと思う。1時間の法話時間は、とても短かった。それぐらい構成、プレゼン技術(こういうと逆に安っぽいけど)、熱量、すべてが相当に高いレベルであった。生で見ないと伝わらないものはふんだんにある訳だが、心に残った内容が下記。
分かりやすいように伝えておられるので、極端な言い方があるかもしれないし、ぼく自身の認識違いがあるかもしれませんが、細かい点はご容赦いただきたくお願いします。

1.心を向き合わせる機会をいただいてありがとう。素直になって向き合わせることが大事。心が大事。心を学ぶことが大事。心の訓練は、常時必要ではないが、いざという時にやってるかやってないかで、大きく変わることがある。
2.奈良で有名なお寺と言えば、法隆寺、東大寺、薬師寺。法隆寺が最初に出来てから、約70年後に東大寺、その約70年後に薬師寺が出来ている。これらのお寺に共通しているもの。それはお墓がないこと、葬儀にかかわらないこと。生きている人間にだけしか関わらない。それでは、何をしてきたか。極端なまでの人間観察を続けてきた。先人たちもそう。自身も今、一年間で約8万人の人たちの前で、法話をしてきている。
3.経(きょう)と読む。たていと、とも読める。これは人生のガイドブック。
4.ガイドブックには何が書いてあるか。旅行に行くときにガイドブックやネットで調べるのは迷いたくないし、悩んだりしたくないからでしょ。経には悟りへの道が書かれている。悟りは簡単に言えば、幸せになるということ。
5.でも、悟りって言ってもわかんない。これはあまりにも難しい。でも、もともとは三文字で悟りだった。その三文字は「自」「覚」「悟」これで悟り。これだと少し分かるかもしれない。自覚と覚悟。自分で自分の心がわかる。自分で自分の心を決める。これが悟りであり、幸せの条件のひとつ。
6.お寺の修行の中に、「文字が文字自身の意味を教えてくれるまでひたすら眺める」というのがある。恥ずかしいけども、これまで寺から三回逃げ出した。本当に苦しくて逃げた。どうしようもなくなって、運命だからしかたないとぼんやり思った。運命ってなんだっけと思った。運命をひたすらに眺めてみた。ずっとずーっと眺めてみた。そしたら、わかった。運命は「命を運ぶ」、誰が運ぶか、「自分自身」。命を運ぶで運命、その運転手は自分。
7.自分の手を見てください。これを動かせるのは、自分だけ。隣の人の手を見てください。どんなに念じても動かない。自分で自分の人生を生き、自分で選ぶということ。
8.自分の人生を生きるとは、自分の夢に自分の命を使うこと。本田宗一郎さんは亡くなる瞬間に「人生を楽しませてくれてありがとう」と言ってこの世を去った。自分の夢に自分の命を使うことが幸せにつながるということはこのあたりからも伝わってくる。
9.人間は汚いし、嘘もつくし、複雑なもの。弱い部分や隠したい部分も、さらけ出せるようになることは自分をより強くする重要な要素。
10.人はどんな時に腹が立つか。自分の思い通りにならないとき。思い通りの思い。これは田んぼに心。田んぼはそれぞれで区切られていて、それぞれに区切られた心がある。相手の田んぼはわからない時がある。それを分かれと言われて丸ごと受け入れらるほど人間は単純ではない。でも、ほんの一部でもよいと感じられたところだけ、良いとこ取りするのは出来ることではないか。素直に聞くことができれば、自分を強くする大切な材料になる。

とても分かりやすく、とても感動したので、質問時間は用意されていなかったが、タイミングを見計らって、迷惑覚悟で突撃質問をしてきた。「人に分かりやすく伝ようとする時に意識されていることはありますか?」。とにかく単純に聞きたくなって、聞いた。笑顔で受けてくれた。
1.人の評価はあとからついてくるので、そこは気にしないこと。とにかく自分が伝えたいこと。そこを徹底して、自問自答し、作り上げる。伝えたい事だけを伝える。
2.自分で経験して、自分で分かったことだけを伝える。誰かから聞いたことや、借り物の言葉は使わない。というか、それは使えない。それでは伝わらない。自分が自分の言葉として使えるものだけを使って話す。
3.弱さも出す。出来ないことも出す。全部さらけ出して、素直になる。
この3つが大事だと思っていますとのこと。

話されている内容は文字に起こしてみると、よく世の中でも見られることだったりする。けれども、伝わり方が全然違う。知ってはいるけど分からないことを、こういうことだったのかと分からせる説明は、同じように見えるけれども何もかもがまるで違う。数多くの実践と、何十年も重ねてきた内省の先にアウトプットされる本物の語りは、日常では見かけることのできない説得力を持っている。咀嚼するのにまだまだ時間がかかるほど、学び取るものが多かった。重要なのは自分の言葉を持つことだなとは分かった。あと、高校時代の青春すぎる思い出が奈良にいっぱいあることも思い出して、鹿を見に行きたくなった。

ほな

大谷徹奘さんのHP
http://www.tetsujo.net/

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