大阪育ちのナガサキが熊本ではたらくブログ

~東京生活を捨て、妻と子供と熊本へ移住をし、地方の可能性を発信する夢見がちな一般ピーポーの日々~

海苔ば見ていかれんですかの話

      2016/11/15

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転職したての私は、カバン持ちとしてチョロチョロと付いて回らせてもらう日々を送っている。今回の名刺は縦なので、相手の横名刺を受け取るときに、なんかギクシャクするのが、未だに直らない。

そんなこんなで、先日海苔の入札現場に同行した。案内してくださった方が、え?年末のRIZIN出てましたよね?ばりの風格だった為、どこまで質問して良いかの手探り感がバレないことに神経を使っていたような気がする。新年一発目ご祝儀ありの値段が付くらしく、年に10回ある入札では、この時期が最も良い価格になるとのこと。入札を行う側の企業も、数十社単位でスタンバっており、喫煙所には渋い顔の男性群がプカプカと煙を吐き出しまくっていた。特有のピリピリ感が漂う中、商品となっている海苔の並べられている会場に入った。

入札は一日に何度か行われるようであり、その休憩時間に海苔の等級や、海苔の厚さは重い、軽いで表現することを教えてもらう。専用の海苔あぶり機があり、一枚50~100円と言われる高級海苔を何枚も食べさせてもらった。この海苔が、フワってなった時が良い頃合いですと説明を受けたが、正直僕の目ではそのフワっとのタイミングを掴むことは最後まで出来なかった。ただ、確かに香りと味が抜群に良くて、丹精込められてこの場に並べられていること心底理解した。

入札が終わった海苔から順に、運ばれていく。お土産にと、カバン持ちの僕にまでどっさりと海苔をくれた。10枚一組の海苔は黒い札束と呼ばれることもあったというだけあって、艶めいていた。次回の入札が始まる号令が出ると共に、渋い顔の男性群は入札場に入り、我々はその場を後にした。良い海苔に値がつくという生々しい雰囲気は、利害がむき出しになっているようで尖っていた。

うちに帰って、フワッとかどうかは分からないが、いただいた有明海の海苔を炙り、阿蘇の冷酒を用意した。海苔は醤油を付けても、醤油を乗り越えて香ばしい磯の香りが広がる。エネルギーに満ちた入札場が思い出された。石油ストーブの火を眺めながら、炙った海苔を冷酒で流し込むと、とんでもなく良いものを口にしてるような気がした。

ほな

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